女子子バスケットボール日本代表 オーストラリア遠征 / 日本バスケットボール協会 公式サイト
2004 男子バスケットボール日本代表 ヨーロッパ遠征
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男子日本代表 活動レポート
2004年6月29日(火) @クロアチア、ザグレブ 前に戻る 次に進む
(第34日目)
今日の活動レポート

フィジカルテスト(午前)
ホテルからタクシーで10分の場所に、ミラノヴィッチ教授が在籍するザグレブ大学がある。ミラノヴィッチ教授が振り分けたグループ毎に大学へ出発。フィジカルテストは二手に分かれて行われた。身体測定や有酸素運動能力を行うグループとバスケに必要な技術(パス・ドリブル・ジャンプ・走力等)を測定するグループである。身体測定の方には渡邉・柏倉・五十嵐・網野・柏木・桜井の各選手。もう一方には古田・伊藤・西塔・大宮・竹内(公)・竹内(譲)・菅谷の各選手で実施した。

身体測定組の内容は、身長、体重、脈拍、血圧、体脂肪などを計った後、筋肉のついている箇所(胸囲・上腕筋・太もも・ふくらはぎ等)を計った。次にウォーミングアップを5分間行い、柔軟性を計る内容(開脚・前屈等)に移った。その後、5種類のジャンプ力を計り、最後は有酸素運動。この有酸素運動はまず初めに肺活量を計ってから、ランニングを約20分間行う。ランニングもただ走るのではなく、段階的にスピードを1分毎に上げて、最後1分(或いは30秒)は20km(ダッシュ)のスピードで走るというもの。係りの人が1分毎に走っている選手の状態を確認。状態を指で示す方法も13段階に分かれており、「全然問題ない」からスタートし、「大丈夫」「きつくはない」「ちょっときつい」「けっこうきつい」「すごくきつい」「限界寸前」「もうダメ」というような具合になっている。この全体のカリキュラムには一人あたり90分を要した。

もう一方のグループは垂直跳びなどからスタートし、ジャンプ力、ダッシュ(ボール有無)、チェストパスでどれ位遠くへ投げられるかなどを測定。その後、時間測定のカリキュラム(オールコート6往復、腹筋運動/1分間、ベンチプレスの最大重量等)を行った。こちらの所要時間は約2時間。大学の学生達が手際よく、カリキュラムを進め午後12時30分には全選手のテストが終了した。

なお、学生メンバーがこの遠征に合流する前にJBL組はこのテストを受けており、日立の柏木選手の数値が世界のトップアスリートが出した数値と同じレベルにあることが分かり、地元新聞にも記事として取り上げられた。フィジカルテストを終えた選手達はホテルに戻り、昼食をとる。その後はフリータイムとなり、明日の午前中にフィジカルテストは再開される。

ファンレター
日本チームに1通のファンレターが寄せられた。このファンレターの送り主は二十歳前後のスロベニアの女性。スロベニア代表とのゲームを観戦して筆をとったとのこと。内容としては日本チームのバスケットに対するひたむきで一生懸命な姿に感動したというもの。実は彼女はその試合会場で「JAPAN」と入ったTシャツをきていた女性で、小生が思わず声を掛けた人だった。

皆さんも想像して頂きたい。スロベニアの国でスロベニアの代表チームと対戦するチームの国名が入ったTシャツを着て、試合会場に堂々と座っていたのだ。自分が逆の立場だったら、なかなかそこまでは出来ないと思う。小生は彼女の勇気に感動し、気が付いたら歩み寄っていた。会場の殆どのお客さん達はスロベニア代表チームを応援するのが当然であるが、彼女は中央席の一番前で我々を応援してくれていた。

ちなみに彼女の隣にはその前の日に対戦したスロヴェン・グラデッツの選手達数名が日本の国旗を持って応援に駆けつけてくれていたので、彼女にとっては心強かったと思う。なお、英語で書かれたファンレターは訳したものを選手達に回覧している。

今日のスケジュール
07:30〜 起床
08:30〜 朝食
09:00〜13:00 ザグレブ大学
13:30〜 昼食
14:00〜 フリー
 
今日のコメント
ルーカ・ミラノヴィッチ氏(教授の長男)
私はこの遠征の前半を日本チームと一緒に過ごしました。自分の仕事は父と同じスポーツ選手のコンディショニングを専門にやっています。日本チームの第一印象は「静かなる戦士たち」という感じでしょうか。その言葉の由来はというと、こちらの話を真剣に聞き、それに対して一生懸命黙々と取り組むというところです。人というのは慣れがくると甘えるものですが、日本代表チームの誰一人、私が担当した期間は最後まで同じレベルで臨んでいました。このチームには色々な可能性があることを感じさせてくれました。持っている身体能力は素晴らしいものがありますので、それを如何に活用しバスケットボールに反映させることが出来るかが、今後のキーとなるでしょう。2006年の世界選手権に向けて取り組んでいる強化活動であることは理解していますので、残り2年間でどれだけ世界のトップレベルのチームと実戦を重ねることが出来るかが肝心です。このチームは若いので経験が充分ではありません。経験が足りないということは国際ゲームに対する免疫力が弱いのです。それでも去年よりは格段に成長していますので、向こう年間が勝負だと思います。選手達にはこの遠征で体験したことを忘れずに頑張っていってもらいたいです。そして、来年ステップアップした日本代表チームに会えるのが楽しみです。また、会いましょう!《ルーカ氏は本日、男子バスケットボールクロアチア代表チームの合宿を終え、ザグレブに戻ってきたばかり。明日のフィジカルテストには立ち会う予定。》

今日のトピックス
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