2006男子バスケットボール日本代表 ヨーロッパ遠征 / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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2006年6月16日(金) @スロベニア、ログラ 前に戻る 次に進む
(第13日目)
今日の活動レポート

練習(午前)
今日の午前の練習は体育館での練習となった。ミラノビッチ教授の指示で5分間のジョギングで眠っている体を起こし、ストレッチに入る。器具を使わない軽めの筋力トレーニングでウォーミングアップ、体が温まってきた所で、ウエイトトレーニングを始める。

各自決められた種目を交互に行う、決められたセット数を終えて素早くコートに移動し、サーキットトレーニングを始める。ウエイトトレーニング&サーキットトレーニングのコンビネーションを3セット行い、ストレッチをして午前の練習を終える。昨日の負荷の高いトレーニングに合わせてのトレーニングであった。

練習(午後)
午後の練習はミラノビッチ教授の指示のストレッチから始まる、ウォーミングアップを10分行い、ミラノビッチ教授からジェリコHCにバトンタッチ、ここからバスケットボールの練習に入る。まずはオールコートを使った2on1を10分間、その後リバウンドからのファーストブレイクの練習、速く全力で走りきるようにと、ジェリコHCの激が飛ぶ。

約25分程行った後、3分間のウォーターブレイク。休憩もつかの間、水分をしっかりと補給した後に、再度フィニッシュのシュートを変えてのリバウンドからのファーストブレイクの練習。約25分間行う。その後3分間のウォーターブレイク。ここで今日のバスケットボールの練習は終了。

ジェリコHCから再びミラノビッチ教授にバトンタッチ。コートに様々な器具がおかれて行く中、選手はどのような練習が始まるのかと顔を曇らせる。器具が配置におかれた後、サーキットトレーニング開始。約30分間行う。その後ストレッチを行い今日の練習は終了した。

ミラノヴィッチ教授のコメント
このヨーロッパ遠征では毎年強度を高くしており、特にここログラでは年々基礎体力を世界基準にする為に上げています。今年のメンバーは日本の合宿の効果がいい方向に現れていることがフィジカルテストの結果で分かりました。その結果を受けて、このログラでは3つのキーポイントとなるドリルを取り入れています。

まず一つ目は過去3年間でやったことのないドリル。というよりは遠征メンバーのコンディションがのドリルに耐えられるだけの体力がなかったので、見送ってきたのですが、前述のように今年は選手達のコンディションが良いので実施することにしました。特に250mの坂道ダッシュは初めての試みで心肺機能を高めるドリルでした。高地では低酸素の為、コンディションによってはやらないという選択肢もありましたが、今年参加の選手は全員それに耐えうるだけの体力をすでに身に付けていたので行いました。
二つ目はこれまでの高地合宿以上の負荷が身体にかかるドリルを毎回実施しました。バスケットボールの試合では最後の3分でゲームが決まるケースが多々あります。その状況を仮定して、練習の終わりにかなりきついメニューを取り入れました。
三つ目は精神力をつける為のドリルです。この目的は二つ目と同じ理由になりますが、バスケットボールの試合では一番疲れがピークの時にゲームを決めるプレーが出てきます。その一番疲れがピークに達する時に精神力でその選手が忍耐強くプレー出来るかによって勝敗が決まる為に組んだドリルです。

サイクルとしては3日というより6回の練習に対し1回体を休めるという練習メニューを組みました。これはヨーロッパ全土のトップアスリートが試みた練習回数を統計的に算出し、一番効果の高い基礎体力の養う身体的論理に基づくやり方を今年は取り入れました。

総体的に言うと体力面(持久力、瞬発力、機敏性など)並びに精神面(忍耐力、判断力、洞察力など)はこの12日間で十分に充電されたと判断します。言葉を変えると日本代表チームはコンディショニング面では世界基準に達しました。

あとはこのチームに必要なことはこのコンディショニングを活かすだけの戦術・戦力面(技術力含む)を整えることです。4年計画の仕上げとしては最高の状態で終わることが出来たので、あとは8月の世界選手権でこのヨーロッパでの苦しい練習を乗り切ったという自信を持って、各試合に臨んでもらいたいです。
日本代表チームの健闘を心より願っております。最後に日本バスケットボール協会に対して代表チームと仕事をする機会を与えて頂いたことに感謝します。

今日のスケジュール
8:30〜 朝食
10:00〜 12:00 練習
13:30〜 昼食
19:00〜 21:00 練習
21:30〜 夕食
23:00〜 就寝

今日のコメント
ミラノヴィッチ教授
※左側レポート欄参照

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