練習(午後) 昨日25時間半かけて移動した選手たちの体は「かなりむくんでいる」(伊藤トレーナー)ということで、朝食後にはホテル周辺を軽くランニング。汗を流すことでコンディションを整えた。その後昼食を挟んだあと、本格的に体育館での練習となった。 練習内容は「コンディションを早く元に戻すため、細かい指示を与えるものではなく走ることを目的」(内海HC)としたスリーメン、3対2から3対3、5対5などオールコートのメニューを中心に組まれた。最後にはシューティングを20分間行い、2時間の練習を終了した。 初参加12名 今回、日本代表・U−22代表として初の海外遠征(強化合宿)を経験する選手は、榊原、石川、山田、池田、大神選手を除く12名にものぼる。それがいきなり、移動時間25時間半、現地移動が4回もあるハードなスペイン遠征とあって、初参加組は「これから何が起こるのだろう…」と、やや緊張の面持ち。海外遠征は練習や試合だけでなく、環境の違いからか、生活面や食事面でも勝手が分からないもの。ましてや初遠征ならば戸惑いも出てくる。 そんな中で、榊原キャプテンが若手に声をかけながら、いい雰囲気で練習が行われている。また、国際大会の経験豊富な大神選手が「最初の遠征がこのスペインならば、怖いものなし!」と自身の経験を踏まえて若手選手にハッパをかけた。全日程が終了する頃には、心も体も一回りたくましくなった12名の姿があることだろう。 バレンシアではなくパレンシア 18日から20日までの遠征地は、マドリードからバスで3時間北上した内陸にある「パレンシア(Palencia)」という歴史ある街。地中海に面し、オレンジで有名な「バレンシア(Valencia)」とは字が似ているが、まったく場所が異なる。梅雨前線真っ盛りの日本から来た選手たちにとっては、初夏を感じさせる暑さの中での遠征となった。今回の遠征は北スペイン地方を転戦する。
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