サンチアゴ・デ・コンポステラへ スペイン遠征最後の都市であるサンチアゴ・デ・コンポステラへ移動。朝7時にホテルを出発し、約4時間かけてバスでマドリードの空港へ。日本男女代表を乗せた飛行機は、一路サンチアゴ・デ・コンポステラへ向かった。ここはキリスト教の巡礼の地としてスペイン有数の観光地であるが、ホテルの周りはまったくそんなことを感じさせない緑に囲まれたのどかな場所。そのため、明日の午前と夕方の練習の間を利用して、街並みや教会を見学に行くことにした。 練習(午後) 18時より1時間の練習を行った。飛行機に乗ったあとは体が重くむくみがちであるため、3メン、5メンからの3対2など、ランニングを取り入れた練習で汗を流した。最後は5メンリピートを3往復し、走り込みの練習は終了した。 スペインタイム! 通常、海外遠征や国際試合の際、ホテルでとる食事は好きな物をお皿にとっていくビュッフェスタイルが多いのだが、今回の遠征はシエスタ(昼休みを長く取って、ゆっくりと食事をするスタイル)の国・スペインらしく、一皿一皿をゆっくり味わう食事スタイルとなっている。一皿目は前菜としてパスタやライス(スペインでは炭水化物は前菜として出てくる)、二皿目はメインの肉料理や魚料理とサラダ。そして最後にデザートといった具合だ。最初はこのシステムが分からず、一皿目のパスタだけで終わりなのかと思い、ガッカリしていた選手たち。しかし、少し時間を空けてから二皿目とデザートが出てくることが分かるや否や、ニコニコ顔に。今ではこのゆっくりした食事時間を、コミュニケーションの場としている。 そして本日の夕食時間はこれまでで最高の1時間半かかった。本日は男子代表と夕食時間が重なったのだが、ビュッフェスタイルの前菜がなかなか出揃わず、お腹をすかせた選手たちは新しい品が出ると争奪戦になる一幕も。前菜が終わって二皿目のメイン料理までまた時間が空き、食事が終わる頃には22時を回っていた。また時には、食事の準備が遅れたこともある。そんな時は、話をしながらただひたすら待つのみ。郷に入りては郷に従え。今では“スペインタイム”の食事時間にもすっかり慣れた選手たちである。
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