「(財)日本バスケットボール協会創立80 周年記念/スカイ・A開局20 周年記念 バスケットボール男子日本代表国際親善試合2010」は東京に移動し、第2戦を迎えた。
会場一番乗りの観客は早朝5時半から並んでいたと言う。チケットも早々に完売状態となり、急きょ当日販売された追加販売チケットを求めるファンが朝から列を作り、満員の墨田区総合体育館。
バスケットボール日本代表国際親善試合 スカイ・Asports+ 中継チアソング「ODYSSEY」を歌うシカゴプードルが、試合前にライブを披露。本日もエスコートキッズとともに両チームは登場。発熱のため、昨日は欠場となった桜井選手も復帰し、試合がスタート。
初戦を落としリベンジに燃える日本代表は、序盤から声を掛け合い集中したディフェンスからチャンスを作る。昨日、28得点を獲られたブローマン選手を前半5点に抑え、リバウンド数はレバノンと同じく20本、39-30と9点リードで前半を終えた。オフェンスも新たな仕事としてウィスマンヘッドコーチに期待される網野選手。昨日は果敢に攻めるも無得点だったが、第2戦はさらに力強くゴールに迫り、前半だけで8得点。すでに全選手がコートに立ち、全員で守る良いリズムで後半を迎える。
しかし、ジョーンズカップも含めた過去2戦とも後半に巻き返されるケースが多い。第3ピリオドは、やはりレバノンが猛攻を仕掛ける。エステファン選手、ファヘド選手の連続3Pシュートが決まり瞬く間に2点差。さらにマハムード選手のフリースローが決まって、開始2分半で42-42同点に追いつかれる。ダメ押しとなるブローマン選手のダンクで逆転された。
ウィスマンヘッドコーチは永山選手を投入。期待に応えるように3Pシュートを沈め、さらに川村選手はチームファウルが5つのレバノンに対し、ゴールを狙いファウルをもらう。コツコツと川村選手がフリースローで得点を重ね追いつき、そして逆転に成功。最後は広瀬選手のシュートが決まって57-55と2点リードで最終ピリオドへ。
終盤に勢いを増すレバノンは、インサイドから勝機を見つけ、早々に逆転し第4ピリオド3分半で6点差に離される。網野選手が高さで勝る相手にも負けずにリバウンドを粘り、はじき出したボールを木下選手がつかんで前線へ走る山田選手へ。ボールを受けた山田選手は失速することなく豪快なダンクを決め、流れを引き戻す。
諦めることなく前からプレッシャーを与える日本のディフェンスがチャンスを生む。残り47秒、川村選手のスティールから木下選手につなぎ、77-77、第1戦に続き同点シュートを決めた。逆転を狙ったエステファン選手のシュートは外れ、リバウンドを奪った木下選手が速攻。手薄なレバノンのディフェンスにドライブを仕掛けファウルをもらいフリースロー。2本ともしっかり決め、そして守り切り、79-77で試合終了。田臥選手を欠く中、そして満員の観客の期待に応えるように、全員バスケットで勝利を手にした。
試合後の記者会見には山田選手、桜井選手、川村選手、木下選手、広瀬選手が登壇し、全員が口を揃えるように勝因はリバウンドをがんばったことを挙げた。また二日連続、終盤にビッグプレイをした木下選手は、「たまたま良いところにいただけ。思い切ってプレイした」とコメント。
レバノン代表を率いるボールドウィンヘッドコーチは「日本の戦う姿勢や最後まで諦めない気持ちは、我々も見習うべき」と語り、ウィスマンヘッドコーチも選手たちの強い気持ちや試合に臨む姿勢を高く評価した。
第2戦が終了し1勝1敗。2試合ともクロスゲームの熱戦が続いた。残るはあと1試合。
第3戦は福島県・須賀川アリーナにて、7月27日(火)に開催。レバノン代表は世界選手権へ向けて、日本代表はアジアのエリート集団の復活へ向け、どちらも負けられない。