2006男子バスケットボール日本代表 ヨーロッパ遠征 / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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男子日本代表 活動レポート
2006年6月29日(木) @スペイン、サンティアゴ→イタリア、アンコナ 前に戻る 次に進む
(第26日目)
今日の活動レポート

移動
午前6時45分、チェックアウトを済ませてから朝食をとり、午前7時20分にホテルを出発。バスでサンティアゴ空港まで向う。空港到着後、チェックインを済ませゲートに移動。定刻通りフライトは運行され、午前10時にマドリッド空港に到着した。次はローマ行きの国際便に乗り継ぐ為、該当ターミナルに移動。地上係員に聞くと「ターミナル1」に行くように言われ、そのバス乗り場への行き方を確認。20数名、大所帯でバス乗り場まで辿り着いた。
 
バスは停車しており、荷物を積み込むと早速出発。ところが、この移動が半端じゃない。日本的に考えるとシャトルトレインとかバス移動でもそんなに時間が掛かるほど移動しないという先入観があるが、この移動はバスで途中高速道路に合流したりするなど約15分間ひた走った。また、途中見た景色はどこに「ターミナル1」があるのだと思わせるほど何も無い所をだった。

漸く、「ターミナル1」に到着し、荷物を降ろしてチェックイン。団体窓口でチェックインはスムースに行われ、出発時間の午後1時40分まで約2時間。昼食時なので皆、空港内のカフェテリアなどで食事を済ませ、搭乗ゲートに向う。ゲートに着いて最初に目に飛び込んできたのは「DELAYED」の文字。ローマでの乗り継ぎ時間は1時間しかないこともあり、いやな予感が頭をよぎった・・・。

その理由は我々が搭乗予定のフライトはアンコナ行き最終便の為、乗り遅れたら翌日朝の便でしかなく、ローマに宿泊しなければならない。そうなると翌日移動してすぐ試合になるので、是が非でも今日中にアンコナに入りたい。「DELAYED」の文字が点滅する搭乗ゲート入口には航空会社の係員もいない中、乗客は特に慌てる様子も無く、黙々とその時を待つ。こういうことは日常茶飯事なのか。
 
午後2時ごろ、ゲート付近に逆流してくる乗客の波があり、使用機の到着遅れが「DELAYED」の原因だったようでその15分後には係員が登場し、ボーディングの案内がされた。乗客全員が乗り込み出発したのは50分遅れの午後2時30分。飛行時間は約2時間でローマ空港到着は午後4時40分。アンコナ行きの出発時間は午後4時50分なので間に合わないと思って飛行機を降りたら、地上係員が我々を待っていて直ぐに搭乗ゲートに向けて先導。アンコナ行きの便は我々を待っていてくれたのだ。

入国手続きや荷物検査を済ませ、飛行機の乗り込んだのは午後5時25分。乗り継ぎの為、荷物が心配だったが我々が乗り込む時には我々の荷物はすでに到着しており積み込み作業の真っ最中だった。それを見て、安堵し乗り込んだ飛行機は48人乗り小型旅客機。午後5時40分、我々を乗せた便は一路アンコナに向けて出発した。

喜劇?悲劇?
午後6時30分、無事アンコナ空港に到着した我々はタラップを降りて、バスに乗り込み荷物をピックアップする場所に移動。皆、マイペースで移動していたが一人だけ足早に進んでいく選手がいる。彼は用を足す為、トイレに入っていったが彼が先頭だったので殆どの乗客がその姿を目撃。実は彼が入っていったトイレのマークは黒字ではあるもののスカートを履いてる・・・。
 
ひとりの選手が「おい、今入った方って女子トイレじゃない!?」もう一人が「男子トイレは確かにこっちだよ。」「ちょっと、やばくない!」「でも、入っていけないじゃん。」「すぐに気が付いてでてくるだろ。」の会話が飛び交い、あっという間に女子トイレの出入り口に視線が集まる。どうやら、それに気が付いていたのは他の乗客の方々も同じで、彼がいつ出てくるか視線はその出入に口に注がれている。

ところが一向に出てくる気配がない。選手・スタッフも出入り口に集まり始め固唾を呑んで見守る。他の乗客も気になるのか視線が女子トイレの入口に集中。しばらくして彼は平然と出てきたが、待ち構えている仲間の視線に驚き、他の乗客からは拍手が沸き起こったその喧騒にまた驚き、立ち尽くす。一人の選手が「おい、このマーク見ろよ」と声を掛け、本人は事の事態をようやく呑み込む。
 
笑い声が響く中、彼は「黒のマークは普通男やろ。」とか「急いでたから・・・」とかしどろもどろ。空港係員も状況を理解してか笑顔で見つめられる中、このハプニングに終止符は打たれた。バスケ選手の場合、動体視力は優れているはずだが動きを見せない黒のマークには気が付かなかったようだ。中に誰もいなくてよかったね、○○選手・・・。

またもや荷物が・・・
喜劇の幕が下りたあと、悲劇が待っていた。荷物が出てくるターンテーブルの周りが我々だけになっている。当然最後に乗り込んだわけだから最初に我々の荷物が出てきていた。数えてみると13個も足りない・・・。荷物を積み込んでいたのは目撃しているが、なにしろ48人乗りで満席の状態。やはり、全ての荷物は入りきらなかったらしい。荷物がないターンテーブルが止まるのを見て、これ以上荷物がアンコナの地にないことは分かった。
 
航空会社に申告し、13個の荷物がローマ空港にあることが確認できた。前述の通り、この便はローマからの最終便。ということは早くても翌日の午前中でなければ荷物は来ないと説明があり、手続きを済ませて待っていたバスに乗り込んだ。なお、13個の荷物の内訳は個人のスーツケース8個(スタッフ5個・選手3個)とチームの荷物が5個。

加賀谷AC、1泊分の着替えは手荷物に入れてありますよね・・・・・

練習(午後)
午後8時過ぎにホテルに到着。チェックインを済ませ直ぐに着替えて練習に向った。練習会場は最終戦で使用される体育館でホテルから10分程行った所。午後9時30分に東野AC担当でウォーミングアップをスタート、20分間体をほぐした後、2人一組でシューティングを行い午後10時30分に終了した。

こうして、スペインからの大移動である長い一日は終わりを告げた。

今日のスケジュール
06:45〜 チェックアウト→朝食
07:20〜 ホテル出発
07:35〜 サンティアゴ空港到着
08:45〜 サンティアゴ空港出発
10:00〜 マドリッド空港到着
14:30〜 マドリッド空港出発
16:40〜 ローマ空港到着
17:40〜 ローマ空港出発
18:40〜 アンコナ空港到着
19:00〜 バス移動
20:00〜 ホテル到着
21:00〜 22:30 練習
23:00〜 夕食
24:00〜 就寝

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