ウィーンへ 6時30分起床。軽い朝食をとり、7時15分ホテルを出発。出発時のログラは一面霧に覆われ、視界は2〜3m程度。バスは慎重に運転しつつ、下山。9時頃、スロベニアとオーストリアの国境に到着。入国手続きを済ませ、オーストリアに足を踏み入れる。走り始めて数分、雲行きが怪しくなってきた。雨足が強くなってきたと思ったら、豪雨に。約1時間豪雨の中をひた走り、サービスエリアで休憩するころには小雨になっていた。眠け眼で降りてきた選手たちは各々サービスエリアでお買い物。15分の休憩も終わり、バスは一路ウィーンへ。 国境から約2時間半後、ウィーンの旧市街地に到着。日本人のガイドさんが乗車し、最初の観光地ベルべデール宮殿へ。天気は小雨で、気温は17℃。肌寒さを感じながら、宮殿の敷地内で記念撮影。広大な敷地内に広がる美しい情景は悪条件の天候でも、絵になるほど。宮殿内は公開されておらず、敷地内を約30分散策してバスに戻った。 次の目的地は昼食をとるレストラン。本日のランチはウィーン名物、カツレツ(beef-cutlet)。牛肉を薄くなるまで叩き、それをとんかつ風に揚げたもの。レモンをかけて食べるが味付けは薄め。選手達は空腹も手伝いペロリと平らげてしまった。食後には昨日のレポートでも触れた、ザッハ・トルテが登場。甘みのたっぷり効いたチョコレートケーキだった。このレストランは日本人観光客の御用達のようで、我々の後に40人の一行も到着しており、同じものを食していた。 レストランを後に今日のメイン会場となるシェ−ンブルン宮殿へバスで移動。ハプスブルク王朝の離宮であったその宮殿の豪華な部屋を巡る観光。日本人のガイドさんの丁寧な説明を聞きながら、晩餐会用の大広間やフランツ=ヨーゼフ皇帝とエリザベート皇后の部屋などを約1時間かけて見学した。生憎の天気にも拘わらず、たくさんの人で賑わっていたが、何しろ東洋人の大男軍団が闊歩するのでよく目立ち、色々な人達から声を掛けられた。 なお、宮殿内の撮影は厳禁となっており、選手達は各々ガイドさんの話を熱心に聞きながら、見るものを目に焼き付けていた。世界の文化遺産を背にバスに乗り込んだ我々はウィーンの旧市街地へ。バスで巡回しながらベートーベンやモーツアルトの銅像、オペラ座などを見て、最後にドナウ川を渡り旧市街地へ戻った。ここで日本人のガイドさんにお礼を言ってお別れ。約5時間の観光を終えて、午後5時ログラへ向けて出発、途中休憩を挟み、午後9時15分ホテルに到着。その後、夕食をとり「文化に触れる日」は終わった。 日本人ガイド フジイフミコさんは生粋の日本人。18年前にウィーンの文化に魅了され、移住を決意。ご主人も同じ日本人でガイドさんをやっている。オーストリアは5年間税金を納め、審査に通れば永住権を取得できるらしい。オーストリアの冬は厳しく平均マイナス10℃で、日本の地図でいうと北海道のさらに北に位置する。雪解けの4月から10月までが観光シーズンでフジイさんは今が一番忙しいという。
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