練習(午前の部) この日はミラノヴィッチ教授の長男ルーカ氏がウォーミングアップを担当。この遠征初めてとなる野外でのランニングを30分間行った。ホテルの敷地内はけっこうアップダウンが激しく、ロードワークとしてはかなりハード。しかし、選手の殆どは苦しいそうな顔色一つ見せず、黙々と走っていた。その後体育館に戻り、ストレッチングを5分間行った後、二人一組となってシューティングへ。一人200本成功することを課され、シューティングに約1時間20分費やして、午前中の練習を終了した。 練習(午後の部) 午後の練習も30分間ルーカ氏が担当し、実践的なフットワークを取り入れたランニングとマットを使用したストレッチングを行い、最後にハーフコート内で各自ドリブルしながらのチェイシングゲームを行った。その後ホワイトチーム(渡邉、仲村、網野、古田、伊藤、五十嵐)とブルーチーム(柏倉、柏木、桜井、大宮、菅谷、西塔)に分かれてスクリーンイメージに移った。ホワイトチームはパブリセヴィッチHC、ブルーチームは加賀谷AC、東野ACが各々指揮をとった。このスクリーンイメージでは「1−2−2ゾーン」をテーマに各選手がオフェンス・ディフェンスの動きを確認した。基本的にはブルーチームが攻め、ホワイトチームがディフェンスリバウンドからファーストブレイクを出すところまで行われ、網野選手・桜井選手などはダンクシュートを炸裂。午後8時までの1時間半、スクリーンイメージは続けられた。練習終了後、ヘッドコーチの掛け声でスタッフ陣が集められ、3on3を実施。普段選手達が見ないスタッフ陣のプレー(奮闘)振りに館内は異常な盛り上がりをみせた。 ルーカ氏(26歳) 現在、ザグレブ大学体育学部の大学院に通い、あと2カ月で卒業を迎える。専攻は筋力のコンディショニングで「バスケットボール」「サッカー」「テニス」のプレイヤーを指導している。代表チームの印象を聞いてみると「バスケットボールに取り組む姿勢が素晴らしい。各選手のやる気が色々な形で伝わってくる。このチームはやればやるだけ伸びる可能性があり、指導のし甲斐がある。」という答えが返ってきた。ルーカ氏はミラノヴィッチ教授と連携をとりながら、日本代表チームのためのドリルを用意し、ストレッチングの重要性を選手達に体感させている。ルーカ氏本人は十歳からバスケットボールを始め、大学2年生まで現役を続けたバスケットボール経験者である。
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