女子子バスケットボール日本代表 オーストラリア遠征 / 日本バスケットボール協会 公式サイト
2004 男子バスケットボール日本代表 ヨーロッパ遠征
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男子日本代表 活動レポート
2004年6月26日(土) @スロベニア、ログラ 前に戻る 次に進む
(第31日目)
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●日本代表 68-84 スロベニア代表○

今日の活動レポート

練習(午前の部)
11時30分体育館集合。加賀谷ACの担当でウォーミングアップを15分間行い、その後シューティングへ。各自ジャンプシュート80本(40本/片面)とフリースロー40本(20本/片面)の成功数を課され、12時15分に練習は終了した。昨日同様、午前の練習は今夜のゲームに備え、軽めとなった。

ミーティング
今日のミーティングは今夜のゲームの意義について話しがあった。「今日の試合はこの遠征における最終テストである。これまでやってきたことがどの程度、自分達の身になっているか試すいいチャンスである。我々の実力から相手が格上であることをまず、認めよう。しかし、怖がる理由は何もない。結果を恐れず、一人ひとりが自分自身と戦って欲しい。立ち向かう意志を強く持ち、勇気あるプレーをしよう。この機会は我々にとって、とても有難いことだ。なぜなら、世界のトップレベルにいるチームと対戦し、力試しが出来るのだから。例え、どんなに点差が開いても、最後まで諦めず男らしく戦おう。必ずやこの経験が活かされる時がやってくる。」そして、その後、フォーメーションの確認をして、次にスターティング5が発表され、午後1時15分にゲーム前のミーティングは終了した。

練習ゲーム(8戦目)
前半、日本は激しいディフェンスで相手のペースを作らせず、スロベニアを苦しめる。しかし、第2ピリオドに入って日本は決定力を欠き開始5分間ノーゴールで22‐33の11点差となる。しかし、残り5分#18西塔のドライブインで加点すると#11網野の3Pや#7五十嵐の速攻などで残り2分には31‐38と7点差まで追い上げる。そこからスロベニアはインサイドにボールを集め、ゴール下で得点を重ねる。日本も#7五十嵐のスティールなどで加点するが、引き離され34‐45と11点差で前半を終了。

後半に入り、両チームとも得点を重ねるが、日本は徐々に得点力が落ち始める。一時16点差までリードされた日本だが、必死に応戦し残り30秒には58‐67の9点差まで縮める。直後、日本は相手にフリースローを与え、58‐69と11点差で第3ピリオドを終了。第4ピリオドに入っても日本は集中力を欠くことなくプレイ。激しいディフェンスで簡単に得点を許さない。しかし、オフェンス面では最後の得点にまで結びつかず、加点に苦しむ。スロベニアはタイムアウトを取り、日本のリズムを崩し、残る5分には64‐79と15点差にする。その後日本は#15竹内(譲)や#11網野のゴール下などで巻き返しを図り、残り2分68‐79と11点差にする。スロベニアは2回目のタイムアウトを取り、着実に加点。日本は最後まで得点に苦しみ、68‐84で最終戦を飾ることは出来なかった。

アクシデント
来るはずのバスが来ない。今夜の試合会場はホテルから30分位下山した所にある。出発時間を午後5時に予定していたが、その移動手段となるバスが来ないのである。連絡を入れてみると、バスはホテルから約1km下で立ち往生しているという。理由はエンジントラブル。新たにバスステーションから手配すると試合に間に合わない。事態を知ったパブリセヴィッチHCとミラノヴィッチ教授は普段から懇意にしているディナモ・ザグレブ(現在、我々と同じここログラで合宿中)のディレクターに直談判。事情を知ったディレクターは二つ返事でチームが使っている専用バスを提供してくれるという。

早速、荷支度をして午後5時45分ホテルを出発。外観は他のバスと変わらず、表面にチーム名が大きく描かれているだけだが、乗ってみてビックリ。車内はまるで飛行機のビジネスクラスのような配置。普段利用しているバスだと2席を1人で利用しているが、こちらは1席で足も充分伸ばせるようにスペースが確保されている。これだけでも、バスケットボール選手にとっては有難い事。さすがは、クロアチア国内1部リーグのトップチームが利用するバスである。このバスであれば、長時間の移動も苦にならないことは想像できる。

途中に通った道で通行人達がこのバスに気付き、ディナモの選手が乗っていると思ったのか手を振っていた。ここスロベニアでもディナモの知名度が高いことがよくわかった。それにしても、大事な試合を前に起こったアクシデント。代表チーム一同、ディナモ・ザグレブさんにはこの寛容な措置に対し、心から感謝申し上げます。なお、このチームに所属するGoce SEDLLOSKI選手がJリーグのベガルダ仙台にいくことが決定しており、来月日本にいくという。

男子ハンドボールクロアチア代表チーム
またまた、世界のトップチームが登場。昨日からクロアチアの男子ハンドボール代表チームがオリンピック前の強化合宿を行うため、ここログラにやってきた。このチームは前回の世界選手権で優勝しており、今後のオリンピックにはディフェンディングチャンピオンとして参加する。総勢30名は約2週間滞在する予定とのこと。

今日のスケジュール
08:30〜 起床
09:00〜 朝食
11:30〜12:20 練習
12:45〜13:15 ミーティング
13:20〜 昼食
14:00〜 フリー
17:45〜 バス移動(コニーチェ市)
18:15〜 体育館到着
18:20〜 ウォーミングアップ
19:00〜20:30 練習ゲーム(8戦目)
21:00〜 バス移動
21:30〜 ホテル到着
22:00〜 夕食
 
今日のコメント
パブリセヴィッチHC
今日のゲームは我々がこれまで努力してきた事の成果が表れた内容となり、非常に満足している。結果は16点差で負けたが、次に繋がる負け方であり、悲観することは何もない。むしろ、世界のレベルに近づくために日本の代表チームが足りないものがよくわかったゲームだ。特にディフェンス面では相手を苦しめ、本気にさせてことは相手のタイムアウトの取り方をみればわかる。各選手は今日の対戦を胸に刻んで、明日以降の練習に取り組んで欲しい。今の我々の実力からすれば16点差が世界との距離だ。一つ一つのプレーを思い返し、何が通用して、何が通用しなかったか。そして、これから各選手は何をしていかなければならないか、よく考えて欲しい。我々はこれからも計画に則ってやり続けなければならない。しかし、着実に成長していることが実感できた日となったことは確かだ。
アラシュ・ピパンHC(スロベニア代表)
今日のゲームでは日本人選手の素晴らしいプレーが随所にみることが出来た。特にディフェンス面ではアグレッシブにプレーし、我々を苦しめた。もう少し楽な展開を予想していたが、第1ピリオドが終わってそういう気持ちはなくなった。印象に残ったプレーヤーとしては#7(五十嵐)と#8(柏木)それから#15(竹内公輔)と#16(竹内譲次)である。ポイントガードの二人はやはりクイックネスが目を引いた。4番の二人は荒削りだがいいものを持っていると思った。日本チームのディフェンスはこのままいけば、もっと我々を苦しめることになるだろう。問題はオフェンス面である。オープンショットの確率(精度)をあげることとシュートモーションへのクイックネスが必要だ。あとはパスのスピードが遅いことに気が付いた。この3点を改善すれば、2006年の世界選手権ではどのチームと当たってもいいゲームになるであろう。しかし、この3点を改善するのには各選手の相当な努力と相応な経験(時間)を要することは自分の経験からも説明出来るし、2年後に間に合うかどうかはチームと個人、双方の練習に対する取り組み次第だ。とにかく、今日は私が尊敬している人物のひとり、パブリセヴィッチHCと対戦できたことが自分にとっては一番嬉しい出来事であった。

今日のトピックス
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